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Music

Random Access Memories / Daft Punk

2014/04/13

Daft punk random access memories

Daft Punk
Random Access Memories

〜某レコード店冊子に寄稿したものをいろいろイジりつつ、追記〜

 今、世界中で売れに売れまくり、世界20カ国以上でチャート1位を獲得したこの作品。Human After All以来8年ぶりとなるDaft Punkの新作は、驚くほどにアナログなものとなっている。
 00年代の音を否が応にも決定的に決定付けてしまった彼ら。今欧米を中心に世界中で流行りに流行っているEDM(Electronic Dance Music)の分野に多大なる影響を与え、その地位は表立ってはいないものの、確たるものとなっている。たしかにDaft PunkはEDMの系譜を語る上で外せない存在だとは思うが、その一方、そこまで神聖視されるほどのものでもない、とも思う。彼らはインタビューで「今のEDMの悪しき流れを作ってしまった責任を感じないでもない。だからそれを壊してくれる存在を待っている」とコメントしている。(同時にSkrillexを褒めてもいる) 他にも様々なところで発言が取り上げられているが、彼らはDavid GuettaやDeadmau5など、現EDMジャンルを代表するアーティストに対して批判的というよりは、そのフォロワーやDIY精神を悪用するチープなDJもどきに対して批判的であるようだ。

 さて、作品についてだが、まず特徴的なのが音質の良さ。16年も前の作品なので当然といえば当然だが、『Homework』の時とは次元が違う。全編(ほぼ)生演奏なので、結果として音質の良さがさらに際立っている。
それからそこかしこに散りばめられ、漂うレトロ感、ノスタルジー。後追いでしか触れることのできなかった70年代や80年代のグッドミュージックを、いま、この時代に、生で体験できることはこの上ない幸せである。かと思えば彼らのフェイバリット・アーティストであるThe StrokesやPanda Bearなどを招き、Nile Rodgers(御歳60!!)らと同じ1枚のアルバムに押し込めてしまうのだ。それでいてアルバムとしての流れは損なわれていないところがスゴい。
全編を通し、ジャンルを代表するアーティスト達をフィーチャリングし、立たせ、且つDaft Punk自身のテイストも上手い具合に添えられている。やはりバランス感覚もセンスもずば抜けている。

 彼らは今の時流に乗って『Discovery』や『Human After All』のようなエレクトロ路線の作品を作ることもできたに違いない。セールス的にも一定の成功を収めていたはずだ。しかしそれはもう8年前までに十分にやりきっており、その分野で彼らは役目を終えていると考えたのだろう。それが作品感覚が8年も空いてしまった要因につながっているのかもしれない。そして今度は彼らがその分野に対するカウンターとして、この作品を世に送り出した。これほどカッコいいことはない。

 『Random Access Memories』には、「One More Time」も「Technologic」もない。「Harder,Better〜」もない。今のクラブシーンでバキバキに踊る為に作られた作品では間違いなく、ない。そこを10年前に通ってきた大人達が、ドライブや夜のオトモとして聴く。その意味ではこれ以上ない、最高のアルバムだろう。

Get Lucky / DaftPunk Ft. Pharrell Williams

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