Clubhouseのおはなし【備忘録】

 大流行中の”完全招待制音声SNS”、Clubhouse(クラブハウス)。ラジオのようにスピーカーのお話を聞いたり、時にはそこに参加したり、、、今にして思えば確かに「ありそうでなかったところを絶妙に攻めてきた」なぁ、って感じですよね。

 日本では2021年1月末あたりから爆発的に流行しましたが、直近2週間でいわゆるアーリーアダプターには一通り招待枠が行き渡ったのではないかな、という印象です。ここから2月11〜14日の祝日&週末あたりにアーリー(レイト)マジョリティの登録者が激増し、2月中にはピークアウトするのではないでしょうか。

 そんなClubhouseを体験してみての率直な感想や、今後の予想などを書いてみます。

目次

Clubhouseのユニークさ

  • 完全招待制のSNS
  • iPhone限定のアプリ
  • 他SNSと連携することができる

完全招待制のSNS

 先述の通りClubhouseは完全招待制のSNSです。つまりClubhouseにすでに登録している方からの招待なくしては中を覗くことも配信を聴くこともできません。さらには招待枠も2名と限定されている(いた)ため、初期にはメルカリや他SNSで招待枠の売買が行われていました。(今ではClubhouseの利用実績に応じて招待枠が5名以上になったりもしています。)

 さらにClubhouseの希少性を高めているのが「自分のiPhoneの連絡先に電話番号が登録されている」ことが招待の条件となっている点です。基本的にリア友以外は招待できないというのは過去のmixiですら取り入れてなかったユニークなところですね。

iPhone限定のアプリ

 Clubhouseは2021年2月11日現在、iOS限定のアプリケーションとなっており、Androidには対応していません。これも非常にユニークなところでしょう。
 ちなみに招待されていなくてもアプリのダウンロードと事前登録(招待待ち状態)だけはできるので、「@以下のアカウント名」を自由に先取りしておくことができます。(自分はTwitterとアカウントを揃えたかったので、そうしていました笑)

他SNSと連携することができる

 ClubhouseはTwitter、Instagramと連携することができます。
たとえば「名前検索」をしたときに同姓同名の人がいたとしてもTwitterやインスタと連携しておくことで本人確認ができます。
 思いつく芸能人や著名人を検索してみるとすでに結構な確率でヒットしたりするのですが、Twitterやインスタを見ることで本人かどうかを判別できます。意外な人が普通に登録していたりするのでビックリします。

Clubhouseのおもしろさ

  • 芸能人や著名人と直接話せる
  • 今そこにしかない対話や場面に巡り会える
  • 旧友と再会を果たせる


芸能人や著名人と直接話せる

 これはもう、このアプリの1番の特徴だと思います。
芸能人や著名人、他にも漫画家や大手企業の経営者など、普通に生きている限り話すことはおろか目にすることもできないような方々と直接話すチャンスを得られます。もちろん、”その機会を得られるかもしれない”というだけなのですが、それだけでもすごいことですよね。

 かくいう自分も某超大手企業の社長さんと「現在の採用市況」についてお話したり、昔から大好きだった漫画の著者の方に20年越しに感想や感謝の言葉をお伝えできたりと、登録数日ですでにやってて良かったと思う体験をいくつも得られました。

https://twitter.com/gatti_/status/1359222900398510080
大興奮してツイートしてしまったやつ

今そこにしかない対話や場面に巡り会える

 超有名なスポーツ選手や芸能人や作家さんが「笑っていいとものお友達紹介」的なノリで友人を呼んで、そこで「はじめまして」する場面に出会えるSNS、これもClubhouseでしかありえないと思いました。

 とある漫画家Aさんがある漫画家Bさんに対して「Bさんの作品を読んで漫画家を志しました!」と直接お話する場面、、、からの「原作やらせてください!作画をお願いします!」なんて話が本人同士でOKになったり、作曲家さんと作詞家さんが「一緒に曲つくりませんか!?」って話がその場で決まってしまったり、、、そんなすごい場面に出会すのもClubhouseならではだと思います。

 日中早朝深夜問わずどこかしらでそんな話が行われているって、冷静に考えるとスゴイことですよね。

旧友と再会を果たせる

 いきなり昔の友人から連絡が来てビックリします。特に電話番号を長いこと変えてない方は同じようなことが起こる確率が高いのではないでしょうか笑

Clubhouseの注意点

  • 名前を一度しか変更できない(実名制SNS)
  • 思い切り身バレする

名前を一度しか変更できない(実名制SNS)

 基本的に実名制SNSということもあってか、名前の変更が一度しかできません。何かのサイトでの会員登録の際に生年月日が変更できないのと同じようなものですね。
 TwitterやInstagramでは何度でもニックネーム変更ができることもあり、Clubhouse上においてこの件で”やらかしちゃってる”人も多数いらっしゃるそうです…

 ちなみに僕は「gatti ガッチ」という名前で登録しており、本名で登録はしていません。

思い切り身バレする

 これは人によってはかなりやばいことになります。というかなってしまっている人が続出しているらしく、「Clubhouse 身バレ」で検索するとかなり不幸な体験談がザクザク出てきます笑

・自分の電話番号を登録している人がClubhouseを始める
 →その人に「●●さんもClubhouseやってるよ!」と表示される
 →→いろいろバレる

 この「いろいろバレる」というのが人によって変わるのですが、たとえば

・Twitterやインスタのアカウントがバレる
・会社の人間や親戚と繋がってしまう
・Clubhouse内やその他SNSで繋がっている人がバレる
・趣味がバレる

などが起こり得ます。それはもうバンバン起こります。
これらはそれぞれ回避方法があるのですが、それによって制約が生まれたり、存分に楽しむことができなくなってしまいます。

Clubhouseのこれから

  • 大規模BANが行われる?
  • TwitterやInstagramと比べて流行らない?
  • 3月には廃れる?(コロナと共に終わる?)

大規模BANが行われる?

 先述の通りClubhouseは実名での登録が基本となっています。
しかしYouTuberや作家さんなどは本名ではなく通名やSNSでの名前で登録している人が多くいます。これが規約違反に当たると判断され、”本名登録していない人”や”明らかに変な名前で登録している人”が一斉BAN祭りになる可能性があります。

 自分も上で書いた通り本名ではなく「gatti」で登録しています。なのである日突然アカウント凍結されても文句は言えません…

【本名でやるのか、ニックネームでやるのか】
 これは迷いどころですよね…。たとえば会社関係というかリアルな方を中心に活動したいのであれば当然本名の方がいいと思います。僕自身登録するときに物凄く迷ったのですが、たとえばお仕事でセミナーに登壇したりすることもあれば、他企業の人事や広報関係の方との会合では当然本名でお付き合いしているわけです。
 そのような方々と絡んだり、あるいは仕事上でのチャンスを求めて…本業での輪を広げる目的ということであれば本名の方が圧倒的に良かったでしょう。

 一方、僕個人でいえばブロガーやゲーマーとして、またSNS上での友人と絡んだり、、、ということであれば本名ではなく「gatti」の方がいいですよね。当然ながらSNS上での繋がりしかない人に本名バレすることによるリスクもあります。ここは本当に人によりけりなんだろうなと思います。 

TwitterやInstagramと比べて流行らない?

 日本では匿名性を重視するカルチャーがあるため、Twitterやインスタと比べて日本人向きではない気がしています。もっといえば「Facebookが苦手な人には使いづらいSNS」なのだろうと感じています。

 世代的にいえばインスタやTikTokなどはZ世代を中心に流行っているSNSで、その年代の人たちは実名に抵抗がない世代と言われています。しかしながらClubhouseはその特性上ミレニアル世代、またはそれより少し上の世代向けであり、どちらかといえばその世代は匿名性を重視する傾向にあります。
 つまり、絶妙にターゲットとその特性が噛み合っていないように思うのです。その観点において、日本では爆発的には流行らないのではないかと予想します。

3月には廃れる?(コロナと共に終わる?)

 Clubhouseがこうも流行り、そして話題になったのは「コロナの影響が非常に大きい」と思います。芸能人や他の著名人、アーティストなどが昼夜問わずClubhouseに居るのはなぜか?というより”居ることができる”のはなぜなのか?それはもうひとえにコロナが仕事に悪影響を及ぼしている、あるいは単純に外に出られない、というところが大きいですよね。

 1年半前に日本に上陸したとして、おそらく日本ではここまでは流行らなかったと思いますし、なんならClubhouse上での特別な出会いや場面に立ち会う機会ももっと少なかったのではないでしょうか。こんなに人が家に居ることもなかったでしょう。あくまで私見ですが、Clubhouseはこの時代だからこそ流行ったSNSだと思います。

 また、「3月には廃れる?」と書きましたが、すでにアーリーアダプターの一部には飽きられています。さらにはClubhouseの危険性が認知され始めたり、今後悪用されたり何らかの事件が起こったりするような気がしています。”Clubhouse疲れ”なんて言葉もすでに生まれているようです。

今後については先に述べた通り、

・招待枠が余り始めていることで2月中旬に一気に人が増える
・2月末には招待枠が一通り行き渡る
・3月には初期登録組のログイン頻度が減る
・後発組は初期の面白さを体験できず、つまらないものと認識される
・面白い人はすでに”元の場所”に戻り、意図しない使われ方をされるようになる
・誰もいなくなる


 このサイクル(イノベーター理論)が他のSNSと比べて高速で回ってしまう気がしています。言い換えれば寿命が短いSNSなのではないかと感じます。
とかなんとか書いてますが、ハッキリ言ってClubhouseはユニークでとても面白いです。…ですがとにかく今が一番面白いSNSだと思うので、楽しむなら、また体験するならまさに今だと思います。
 
 Clubhouseをディスっているのではありません。要は見たい人たちが間も無くいなくなってしまうと思っているのであり、肝心なのは聞き専の我々は居ようが居まいが関係ないということです。暴論ではありますが、見たい方々が1日も長く居てくださればいいなぁと願うばかりです。

まとめ

 良い点悪い点いろいろ書いてきましたが、Clubhouseはこの時代にピッタリの素晴らしいSNSだと思います。よくこんなの考えついたなと。ハコはもちろんですが、制度というか決まり事の設計も絶妙です。
 僕はたぶんClubhouseの一番いい時期を体験できたので、それだけで登録した価値があったなと。ありがとうClubhouse。

 ・・・

・・・さて、ここまで長々と書いてきましたが、Clubhouseは自分には絶対向いてないSNSだと断言できます!!笑

・Facebook嫌いでやってません
・Twitterは月1しかつぶやきません
・Instagramは四半期に1度しか投稿しません


そんな僕に向いているわけがないんですよね(●´ω`●)笑
とはいえラジオ変わりには最高ですし、聞き専としてはめちゃめちゃ楽しいのでしばらくは続けると思います♪

 もしなんかの機会でお話することがあればどこかで告知します。何方かと言えばリアルのお仕事関係でお呼ばれする可能性の方が高そうですが笑
そんな感じでClubhouseでお会いした際はどうぞよろしくお願いいたします。

 本日もご覧いただき、ありがとうございました。

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